twitterやfacebook(friendfeed)などの「リアルタイム・ウェブ」がどんどん進んでいくと、
よりネット化が進み、世の中はバーチャルになっていくという意見がある。
確かに、至るところでチャカチャカとケータイをイジり倒してtwitterに投稿する姿は、「目の前のリアル」を犠牲にして、バーチャル(ネットの向こう側)に逃げているとも言える。
しかし一方で、「目の前のリアル」と「ネットの向こう側」とを繋いでいるのも事実。そして、その繋がりは、想像もつかないような面白い出来事やビジネスチャンスも生んでいる。
さらに、ベクトルを変えて、
「そのケータイをイジっている姿が美しいか否か」と問われれば、
その答えは僕ならば、まちがいなく
「NO」である。
・・・悩ましいねぇ(笑)
イジっているのが超スタイリッシュなケータイがあったら欲しい。
その意味ではi-phoneは機能よりも、この一点において価値があると思う。
⇒でも、softbankという最強の「踏み絵」を未だに踏めずに買えない自分(笑)
で、このようなウェブのリアルタイム化がどんどん進んでいくと
実は、ウェブの情報は極めてリアル世界と近くなる。
ネットで検索する情報は、過去のものではなく「いま」のものとなる。
---------------ここはちょっとマニアック-------------------------
これがいま噂の「リアルタイム検索」というもの。
最初はス
MSのBingがプレスリリース、そして数時間後に
Googleもリリース。
(現状では単に、twitterのつぶやきを検索するだけのような気もするが・・)
更にWEB3.0(笑)とか言われている(ほんとか?)「セマンティック検索」というのもある。(
これが分かりやすいかな)
-----------------マニアックおわり---------------------------
いずれにせよ、WEBの世界は、すんごい
スピード競争が起こっている。
で、このような本格的なネット社会へ突入すると、本当の競争優位性とか「価値」とかは何か?を考えたい。
クラウドとか、
CGMとか、とかく
「ネットの向こう側」ばかりが、もてはやされているが、実は全く違うと思う。
ベースは間違いなく「ネットの向こう側」に移るのは明白だけれども、それはやがてコモディティとなる。
そうなると価値はやはり「リアル」というか、「こっち側」だと思う。
現場の感覚を嗅ぎ分けられる嗅覚や、料理の味、場の雰囲気は、オンライン化できない。アタリマエ。
これはマイクロソフトにも言えることだが、彼らの価値は、googleを追いかけることではなく、「こちら側」を突き詰めることではないのだろうか?
WindowsもOfficeも快適。
みんな、絶対にしばらくは使うだろう。
キーボードタッチやマウスの技術だって、こちら側。
もはや「インフラ」だと思う。
ドコモがなぜ未だに一番かは、NTTだからでしょう。
(ドコモは、他のキャリアを真似している場合ではない)
Windows7の発売日に、Windowsの開発責任者スティーブン・シノフスキーが来日し、以下のように言っていたらしい。
(関係者である姉から聞いた)
「当然我々もクラウドコンピューティングには注目しています。
でも、果たして"クラウド"に直接"USBメモリ"が差し込めますか?」
この言葉。
結構、いろいろなものを象徴していると思うんだよなぁ。
手触り、酒の味、場の雰囲気は、オンライン化できない。
エンツォ・フェラーリのデザインで有名な、世界のケン・オクヤマさんが確か、
『誰もが出来るようになり、
「分かってくる」からこそ、プロが「立つ」』
というようなことを講演で言われていた。
これは多分・・・
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CGMのような、いわゆるWEB2.0が進行していくと、
「提供する側」と「される側」の垣根が曖昧になる。
ブログが書籍になったり、素人のつくった料理が商品化されたり、
確かにプロフェッショナルとアマチュアの垣根がなくなって来ている。
巷では、「プロが陳腐化する」とまで言われている。
が、これは実は大きな間違い。
アマチュアが簡単にモノを作るようになったからこそ、プロは技を問われるのだ。
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(以上、
自分のブログより引用)
ということだろうと僕は理解した。
言い換えると、
「誰もがネットにアクセスし、誰もがリアルタイムに情報を発信できる
ようになると逆に、現場の(リアルの)ことが分かる人間のみの価値が上がる」のではないのだろうか。
いくらテクニックでアクセス数を上げたって、つまらん奴はつまらん。
いくらテクニックで本を売ったって、つまらん奴はつまらん。 (誰?(笑))
絶対にバレるのだ。
つーか、プロの新聞記者は、素人のブロガーに負けてる場合ではない。
結局はぐるぐる回っているな。
書いてて訳分からなくなってきたが、結局はバーチャル世界なんて存在しない。
あー、
大笑いしながら美味いもん食いたくなってきた。
そうだ、
名店「S」に行こう。