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プロとアマチュアの違い  〜奥山清行氏講演録(2)〜
奥山氏が手がけたデザインで有名なのが、マセラティ・クアトロポルテ。
4ドアながら、なんとも妖艶なクルマである。



で、このマセラティへと話は進む。

●マセラティ

1900年代初頭に設立された超名門メーカーで、
レースの世界でもフェラーリの大先輩にあたるものの、
経営の失敗に次ぐ失敗で、シトロエン・プジョー・デトマソ・フィアット・フェラーリと、多くのオーナーの手を渡り歩く。
現在はフェラーリの傘下。

そんな、マセラティの再生プロジェクト。

それは「デザイン」によって、である。

マセラティ・クアトロポルテは記憶に新しく、その妖艶なというかエロいボディラインは、大きな話題を呼ぶ。
はまさん(正確には彼女)がこの車を所有されており、そのはまさん曰く、クアトロポルテは「女の体のライン」そのものだと。
確かに・・・言われてみると、うーん。その通り。
うなじ、腰のくびれ、ケツの上がり具合。
うーん、なるほど(笑)

ここで出た話の要点は次の通り。

・プレゼンは、ヴィジュアルが命

ショーに出店するコンセプトカーづくりに掛かるコストは、●●億円。
スポンサーがいなければとても作れるわけがない。
スポンサーへのプレゼンは、ヴィジュアルこそが命。
数字には興味を示さなかったクライアントが、デザインスケッチには食いついてくる。
デザインこそが勝負。
結果、クアトロポルテは、モトローラとマセラッティ社が共同スポンサーに。

・デザイナーの仕事とは

以上のように、デザイナーの仕事の3分の2は、実は「コミュニケーション」である。
これができないとデザイナーは仕事がもらえない。
一度勝ち方を覚えたデザイナーにはどんどん仕事が来る。
そしてまた勝ち方を覚え、更に勝っていく。
負けてばかりのデザイナーはどんどん落ちていく。
ここで格差が拡大していく。

 ⇒これは、デザイナーだけの話じゃなくて、全てがそうだと思った。
  以前書いたが、格差社会の根源はこれだと思う。
  
コミュニケーションをしながら、コンセプトとデザインを詰めていく。
これを聞いていると、デザインといえども「プロダクトアウトはありえない」ということがよく分かる。


●クリエイティブとは。

・創造性を高めるための道具

言葉・文章・頭・手などはクリエイティビティを高めるための「道具」。
五感を通し、偶然性を呼び込み、自分以上の能力を引き出すための道具である。

イタリア人は非常におしゃべり。

おしゃべり=ブレーンストーミング。

デザイナーは、独り言も多い(笑)=一人ブレスト

・アイデア出しの2つのパターン

1.客観性を保つ
2.あらゆる可能性を視覚化する

・デザインとアートの違い

デザインにはクライアントがいる。
出来上がるのに時間がかかるので、いま目の前にいるクライアント(消費者)ではなく、未来のクライアントに受け入れられるものを作らねばならない。
目の前のクライアント・未来のクライアント、そして自分の3者を合わせてみて、重なったところの中から答えを探すのだ。
 
・プロとアマチュアの違い

最終的に生まれてくる閃きや、クリティカルな判断はアマチュア視点が決め手となることが多い。

しかしながら、それも含めて「仕組み」を創るのがプロ。
ここがプロとアマの決定的な違い。

 ⇒僕は「再現性を生むことができるのがプロ」と解釈しました。

  プロとアマ、その両方が大事で、一方を時には否定し、その一方を
  時には否定し、そして、肯定し、逆説的なものから解を導いていく。

●日本のものづくりの弱点

ここも非常に大事なポイント。

・日本車

参加者からの質問で非常に面白いものがあった。
世界のケン・オクヤマが、「今後日本車のデザインを手がけることはあるか?」というもの。
壊滅的な日本のスポーツカー市場を救って欲しいと。

答えは











NO。

理由は、日本企業は、「プロ」に対して枠を与えないからだという。
良い物を創るには、ある程度、時間も金もかかるのに、それに対しての理解が低い。
縦割りの組織、大量生産、クイックデリバリー、オンデマンドの弊害。
良いものは生まれ難い。

・海外から見て、「作り手」の顔が見えない

特に工業デザインの世界では、デザイナーが誰だかも分からない。
そう、まるで生産者が分からない国産のワインのよう。
建築家などは名前がでているのに、デザインは×。これは由々しき問題だと言う。

・視覚化の必要性

視覚化をして初めて分かる問題点(矛盾)がある。
この視覚化をする場所=デザインスタジオであり、その矛盾を解決して行くのが、そこの船頭であるデザイナー。
その上で、最後にジャッジを下すのが、素人である。
その素人がジャッジを下せるよう、分かりやすくするのがプロの仕事。

・客席と厨房にきちんとした線を引く

これも心に染みた言葉。

レストランに来る客に対して、何が食べたいかを聞いてはいけない。
客は、レストランの提供するサービスに、大小の差はあれ、サプライズを求めて来店する。
きちんとメニューを作り、作り手から提案する。
これが大事。

日本の「物づくりレストラン」にはメニューがない。
クレーム対応についても同じ。
簡単に謝ってはいけない。
これはこういうものだと言う説明をまずはすべき。


・・・・・・・・


う〜ん。

これがプロとアマの違いか。
どちらが良いとか悪いとか、そういう話ではない。
各々の役割を果たすべきだと、奥山さんは言っているように思う。

仕組みを作るプロ、
必ず自ら提案をするプロ、
意見を言う(フィードバックする)アマ、
誰にでも分かるよう視覚化をするプロ、
それをもとに意思決定をするアマ、


そのどれが欠けても、きっとダメなのだ。

提供する側とされる側。

マーケティングを生業とする僕にとっても、より核心に迫ってきた。

<つづく>(次回が最終回です)
| 本・セミナー・学び | 23:59 | comments(4) | trackbacks(0) |
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コメント
読んでてわくわくするねぇ。

でも、Macの香水瓶の話
もう何人にしただろう。
勉強になりました。
| はま | 2007/07/11 9:11 AM |
すごくおもしろいです!
シェアありがとうございます。

そういえば、さっき読んだ「THE21」というビジネス雑誌の最後に、
奥山氏のエッセーが掲載されていました。

GEでの“失敗”を、
「人を管理するのではなく、仕事を管理すべきだった」
と振り返っておられました。

響いた言葉でした。
| おん | 2007/07/12 12:56 PM |
はまさん

ありがとうございます。

香水のビンの話、よかったです。
また、今度小出し?に書いてみます(笑)
| Mac | 2007/07/12 2:39 PM |
おんちゃん

ありがとうございます。
気合入れて書いてよかった!

GEでのお話、してました。

目の前の「人」を慮るあまりに、人を管理してしまい、仕事を管理せず、結果として恩師をlayoffする羽目に。

マネージャー失格の烙印が押された瞬間だったと。

重い言葉でした。
| Mac | 2007/07/12 2:43 PM |
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