一時期、「業界の垣根がなくなってきた」と良く耳にした。
確かに、色々な会社がくっつき、ボーダレス化が進んでいるように見える。
しかし、本当の本番(ヘンな言葉だ(笑))はこれからだと思う。
先日書いた、セブン&アイ(
http://mac-miyata.jugem.jp/?day=20060120)の誕生、そして百貨店の融合は、まさにスーパー・コンビニ・ファミレス・百貨店のボーダーがなくなっていくことを告げているようにも見える。
最近のオフィス街のコンビニでは、「ただいま肉マンがお安くなっています!」などの「声だし」、そして「タイムサービス」は当たり前。
店の外で弁当や飲み物のワゴン販売なんてのもある。
これってスーパーとか八百屋だったら当たり前だけど、コンビニってこんなんだったっけ・・?今後、このような動きは加速していく気がする。
ガイアの夜明けでも特集されたオフィスバスターズ。オフィス機器を売るだけではなく、効率的なオフィス空間を提案する企業。
これはもう、コンサルティング業である。
「ソリューション営業」とか「ソリューション提案」という言葉は随分前から富士通等のシステム納入業者が使っていたが、本格的な、ソリューション営業の時代が来たのかも。
僕がいる、クルマ業界。
特にレース関係や、パーツ業界でも確実に変化が始まっている。
少子化による人口減少、そして、クルマへお金を使う人の減少に対応するために、新たな試みが始まっている。
例えば、
エンドレス。レースクイーンで有名な会社である(笑)
しかしその派手なイメージとは裏腹に、地味かつ確実な技術力でスポーツブレーキパッドの業界No.1。(上場してないので、ファイナンス面はわかりませんが・・)
レースや展示会等のイベントでは、イタリアの一流のコーヒーメーカー、ミネラルウォーターメーカーとタイアップし、ケータリング。
PB品までもがラインナップされそうな勢いだ。
東京モーターショーでの輸入車ブースもそんな感じの企業が増えている。
ケータリングのコーヒーと言えばユニマット、の時代はとっくに終わっているのだ。
レクサスだけが騒がれてはいるが、この油クサい業界も、実は確実に変わってきている。
今に、自動車ショーは、自動車だけのショーではなくなるかもしれない。
サーキットでのレースは、アウトレットやフードコートと一緒になるかもしれない。
トヨタやホンダなどの自動車企業は、今後、ロボットを量産するようになると思う。
映画「アイロボット」のような世界は遠くないかもしれない。
そして、
孔明氏が以前雑談で話していたように、トヨタは発電所を作るかもしれない。
僕は、ハリアーに搭載されているハイブリッドエンジンの蓄電システムが、そのキー・テクノロジーになりうると思う。
(もともと自動車会社は、自社工場で使用する電気の一部を、石炭等のボイラーを使用して自家発電をしています)
建設業、自動車製造業、○○業・・・というような従来のカテゴライズは、恐らく、今後通用しなくなる。
例えばアスクルは、文房具屋さんでも、流通業でもなく、セブンイレブンと同じ、IT(マーケティング)企業だ。
(セミナーでも勉強したが、)アガスタ等の中古車買取輸出業は、実は金融業(売掛金とCFの乖離をどう埋めるか)、そしてマッチングビジネス、つまり「出会い系」である。
そして、ライブドアは、IT企業などではなく、金融業・・・
いよいよ「
ビジネスモデル」がKEYとなる時代の到来。