2011.03.18 Friday
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・話す内容を事前にほとんど決めてこなかったこと。(アドリブ)
・苦しみ抜いた末に完成させたという、抑圧された「爆発力」が宿っていたこと。
・他人をエンターテインするのではなく、「自分が楽しむ」ことに徹したこと。
・神田京子さんとの「芸人」、いや、「人間同士」の真剣勝負だったこと。
・聴衆との真剣勝負に勝った・・・「八重洲にいることを忘れさせた」こと。
・一方向ではなく観客と「会話」ができていた。
・そして、何よりも、熊野で五感が研ぎ澄まされ、左脳まみれの世界から脱却していたこと。
・「空っぽ」になって話していたこと。
ただし、それは気の遠くなるほどの練習・基礎があってこそのもの。体に染み込んだ基礎が、アドリブを可能とする。
・計算で話をするのは、「真打ち」ではなく「前座」レベル。
真打ちは、計算などせず、自然体でやってしまう。
今日は完全にそのレベルまで到達していた。
・完全に「裸」になり、自分の悪いところもさらけ出していたこと。
(落として上げるトーク?)
・頻繁に脱線。挙句「はて、どこまで話しましたっけ?」などのボケ。
噺家の超高等テクニック。
・以上のことを「狙って」やっていない、こと。
繁栄のために政府は何をすべきか、という議論ばかりしている。
だが、政府がすべきことは、世界から繁栄を呼び込む邪魔をしないことだ。
フィジカル⇒メンタルへ。
西洋医学⇒東洋医学へ。
最新設備のトレーニング⇒ヨガへ。
欧米⇒アジアへ。
効率的経営⇒「人」を大事にした経営へ。
ヒエラルキー⇒パートナーシップへ。
ロジカル⇒スピリチュアルへ。
避難訓練が終わって、外に出られて、皆さんが一番に思うことは
「やった、訓練が終わった。」でしょう。
でも、本当の惨事の現場ではどう思うでしょうか。
WTCのテロがあった時、飛行機が突っ込んだ部分より上、80階以上の方は屋上に逃げました。
結果は・・・残念ながら皆さん知っての通りです。
80階以下の方は、階段を使って地上まで降りました。
80階を階段で降りると、どれくらいかかると思いますか?
2時間です。(※)
2時間の間、暗闇の階段を、数千人が、無言で、前の人を押さず、降りてきたんです。
皆さんにこれが、想像できますか?
「自分が助かりたい」ではダメです。
将棋倒しで多くの方が亡くなります。
「自分"も"助かりたい」です。
その思いで、数千人が、前の人を押さないで、秩序を守って、ひたすら2時間、降りてきたんです。
そんな人達が地上に出て、外に出たとき、どうなるか分かりますか?
その場に座り込むんです。
力が抜けて、立つことができなくなるんです。
そうするとどうなるか。
後ろの人に突っかえて、ここでも将棋倒しが起こるんです。
私達は、座り込んだ人達を抱き抱えて走りました。
私も十数人を運びましたが、体格に恵まれておらず、それほど多くの人を抱き抱えることはできませんでした。
それによって、救えなかった命がいくつもあります。
皆さんは9階のビルの屋上を渡ってきましたね。
下を見ましたか?
高かったでしょう。怖かったでしょう。
WTCでは、その10倍ほどの高さから人が飛び降りたんです。
あれほど怖いのに、熱さに耐えられなくて飛び降りたんです。
その気持ちが分かりますか?
それくらい、災害は恐ろしいものです。
私の同僚は、30人以上、ビルの中で救命作業中に命を落としました。
私は、いま、生きてここにいます。
そのことの意味、私が話していることの意味。
テロと自然災害という違いはあれど、考えてみてください。