最近、より明確になってきた「思い」がある。
世の中に「価値の高いモノ」は多くあれど、そのうち、一体どれだけのものが「正当な評価」を受けているのだろうか。
どれだけものが受け入れられ、僕らの目に触れているのだろうか。
そのモノを提供している人は、その「価値」に対して、どれだけ「正当な価格」を手に入れることができているのだろうか。
人が生み出したモノ・サービスが僕ら消費者の目に触れるまでには、色々な経路がある。
人から教えてもらう。
店頭で偶然に出会う。
新聞の折込チラシで見る。
ラジオで聞く。
宣伝カーで見る。
看板を見る。
電車の吊広告。
TVCMで見る。
WEBで見る。
ぱっと考えただけでも多くの接点がある。
この接点の多くに関わってくるのが、広告代理店という仕事。
彼らは、依頼主から(一般的には多くの)価格を頂き、そのモノ・サービスの価値を伝える(プロモートする)のが仕事。
プロモートするモノ・サービスを熟知し、「想い」を共にし、それを素直に消費者へ伝えていくのが、本来の仕事であるはずだ。
が、どうだろう?
いま、そのような志が見えるだろうか?
ライブドアだって、日興コーディアルだって、大手広告代理店はこぞってプロモートしていた。
サラ金のCMや看板は、彼らにとってドル箱だ。
ポリシーはないのか?
彼らが、消費者を扇動してしまうことに対して、黙認していて良いのか?
もちろん消費者自身がしっかりとした知識を持ち、自分の頭で考え、ジャッジすることが大事なのだが、
残念ながら、日本人のマーケティング・リテラシーは低く、あまりにも無防備だ。
少し前の話だが、アコムの例の犬のCMが好感度ランキングで上位に入っていた事実は、それを容易に証明する。
他社でも・・・
「忘れな〜いで、お金よ〜りも大切なものがある♪」
・・・は?
何言っちゃってるんでしょうか(笑)
しかも、TVCMでプロモーションされている商品のマーケティングコストは、めぐりめぐって、消費者が負担させられているのに。
NETというか、ルックスルーで考えることは非常に重要。
極論だが、「世間を欺くような犯罪を犯した会社」のプロモーションを担っていた会社は、同時に罰せられるべきだと僕は思う。
もちろん、大衆扇動の首謀者であるマスゴミも勿論そうなのだが、
日経BP社のカリスマ編集者Y氏の、「マスコミは単なるエンターテイメントだから。その是非を論ずること自体が間違い」という意見をお聞きしてからは、「しょーがない」と少しだけ達観できるようになった。
一番大事なことは、消費者である自分が、きちんと考えて、お金を使う(=そのモノ・サービスを生んだ「人」・「お店」・「企業」へ投票する・投資する)ことだ。
そして、マーケティングで大きな接点を持っている広告代理店は、本来はプロモーション・エージェントではなく、マーケティング・エージェントでなければならない。
それをやっていない人は、単なる「プロモーター」であり、間違っても「マーケター」とは呼ばない。
そうは言っても、プロモーションが本業である業界ゆえに、大手は変わらないだろう。
そこにoppotunityある。
僕は、マーケティングの世界で、「価値観」と「想い」を共有できるヒト・モノとだけ関わっていきたい。