少し前に
東京ガールズコレクションがあった。
女性には超大人気のファッションイベントで、ロレアルのErinaさんが結構絡んでいたはず。
一度は覗きに行かせてもらおうかと思っていたが・・・今年も行きそびれた。
毎年大盛況となるこのイベント、その人気の理由は、ランウェイを歩いてきたモデル着用の衣装を
その場でケータイで購入できるシステムだそうな。
当日の模様をTVで見ていると、女子高生が、ファッションショーを見たり、ケータイをイジったり大忙し。
しかもケータイサイトはアクセス集中し、売り切れだらけ。
便利だし、しくみが優れている。
でも、金銭感覚ない高校生とか、バカバカ買っちゃうんだろうなー。と思った。
このイベントは、モバイル通販屋が運営しているらしいので、通販で売れないとやっている意味がない。
ましてやあれだけのモデルと人気アパレルを集めるのだから、売り上げが上がらないと信用を勝ち取れないというもの多分ある。
この購入システム、最後は使う側の自己責任だけれど、「仕掛け側」は責任をもたないとダメだなとつくづく思う。
究極言ってしまえば、タバコ会社もコーラ(がウワサ通り体に悪かった場合)も「悪」なわけで、それを10代のうちに刷り込まれたらひとたまりもない。
ハイ。立派なジャンキーの出来上がりです。
たとえ金を持っていなくとも、市場を、トレンドを作るのはやはり若者。
昨今のマーケティングの世界では、金を持っているアクティブ・シニアがメインターゲットとなる商品ばかりだった。
でも、ケータイの普及でこの図式が変わってきているのは間違いない。
ケータイ小説、ケータイ動画、ケータイSNS・・・
アテンションを一気に奪える「ケータイ」というメディアは本当に優れていて、何よりお手軽。
そりゃ、「18歳で免許とって無理してクルマ買ってナンパに行く」なんてしないワケだ。
ミクシ○にログインして、マイミク(・・・書いてて恥ずかしい(笑))で出会ってロン!
購買力の低い10代をターゲットにするマーケティングは、確実に進歩している。
ということは、一方で、仕掛け側に今まで以上にモラルが問われる時代にもなったということ。
そこまで考えてマーケティングしないと、官の規制、なんて話になりかねない。
・・・とここまで書いておいてなんですが、
規制やしくみではきっとこの問題は解決しないだろうな。
結局はユーザーサイドが賢くなるしかないです。
世の中は進化し、新しいサービスはどんどん増えていくわけで、物事には当然、陰と陽がある。
最後は、消費者がマーケティングリテラシーを上げるしかないし、それができないような未成年者は、親が教育するしかないのかも。
というか親がアホなケースも多々あるので、親の教育か。
でもまぁとにかく・・・子供を外で遊ばせたらどうでしょう?
じゃないときっと、ひ弱なスペランカーみたいになっちまいます。
(ちなみに僕は子供いませんが、自分が子供の頃は死ぬほど外で遊んだし、ファミコンも結構やりました。)
子供にブランドものも、必要以上に贅沢なメシもいらんでしょう。
ただ、たまに「一流に触れておく」ことは大事です。
じゃないと、ホンモノが分からないオトナになると思います。
以前、バフェットとビルゲイツの対談で、学生のビルゲイツへの質問内容を思い出しました。
学「有害WEBサイトの未成年規制についてどう思いますか」
ビ「臭いものにフタをしてもしょうがない。
それも含めて教育するのが親の役目」
確かこんなこと言ってました。
ブラウザを提供している彼のポジショントークかもしれませんが、僕は妙に納得してしまいました。
PS
運営しているCLAもまた、若者への責任が大きいことを自覚してやっています。
もちろん今携わっているマーケティングも一緒。
世の中へ価値を伝える=影響力を及ぼす、ならば責任をもってやります。