帰国しました。
11/4大統領選の当日、幸運にもアメリカはネバダ州ラスベガスにいました。
とあるコンベンションがあって行ったのですが、選挙投票率90%とのことで、会場はさすがに人はまばら。
でも、基本的はあの街はいつもと変わらない、選挙お構いなしのクレイジーさでした。
あまりにも大統領選が盛り上がっていないので、日本のサイトで他州の盛り上がりを確認する始末。
で、Youtubeで見たオバマの演説もすごいですが、実はマケインの演説が個人的には印象的でした。
これを見て、今までマケインを毛嫌いしていた僕の負の感情はかなり消えました。
PR会社がガンガンに作りこんでいるのでしょうが、今の段になってメリットは分かりません。
「昨日の敵は、今日は友」
ちょっと臭い表現ですが、ストレートにそんな感じがしました。
潔かった。
なぜかオバマのスピーチよりもこちらの方が印象に残ってしまいました。
わが国でも、与党の粗探しばかりしている野党の一部のアホ輩は、聞いて参考にした方がいいです。
もちろん今の自民党がベストだとは思いませんが、批判ばかりで具体性の無い党よりはマシです。
野次合戦は、ハッキリ言ってバカにしか見えません。
子供がTVを見た時に、憧れるような政治家の姿であって欲しい。
そこだけは、アメリカと日本の政治に対するスタンスの違いのように感じます。
近藤さんは、当選確率の低かった予備選の前から、ワークショップ内にてオバマの演説を取り上げ、
「チェンジ・リーダー」としての彼の素養について熱く語られていました。
マス⇒個人へとマーケティング手法をスイッチしたオバマの戦い方は、まさに新しいものでした。
今回の大統領選は・・Changeした。
確かに、歴史は動いたのだと思います。
ただ、忘れてはいけないのが、大統領が変わったら全てが180℃変わると考えているアメリカ人のお門違いさ。
「オバマになったから、生活が一変するんだ!」
どうもそんな他力本願さを現地では感じました。
まずは、目の前のメシの量を減らす、頼みすぎない、食いすぎない、作り過ぎない、買いすぎない。
デカすぎる車は乗らない、広すぎる売場は迷惑、クーラーかけすぎ。
デカいのがいい、いっぱい食うやつがエライ、という発想は、男子高校生レベルです。
こういう基本的なことができないようでは、この国は復活できない。
魔法の杖など決してないということを、認識すべきだと思います。
だからこそ、LOHASカルチャーやアル・ゴアの話が出てくるわけですが、
そんなものを免罪符にしようたってそうは問屋が卸しません。
だって・・ひどいもん。
前回の渡米から4ヶ月しか経っていないのに、日本人から見ると新鮮な驚きが満載です。
アメリカという国は本当に根本から変わらないといけない、そう思います。
一方で、あのバカさ加減はネタとしては大好きですが(笑)
その他、西海岸の自動車産業、小売を現地コンサルと一緒に視察してきたので、引続きレポートします。